☆JA51Cとの出会い 2007年3月のこと。ある一本の電話からこのお話はスタートします。 「JA51のホロ車、いる?」 電話の相手は8共済滋賀支部長兼副会長その名もハイロンサム工作員。 話を聞くと、彼の友人からのオファーで、JA51の元オーナーさんは既に他界されており、元オーナーさんの友人であるその方が車輌を保管しているものの置き場所の関係で処分しなくてはならない。しかし解体するのは勿体無いし可哀想である。 そこで丁度よい人物・・(白ナンバージムニーヲタク)・・が存在するという事で、ハイロンサムさんが機転を利かせて連絡してくれたというワケです。 話は前後しますが、ご存知の通り管理人は8だけでなくジムニーの北米仕様であるSAMURAIに激しく興奮する性癖。ひとまず快適な(はずの)JB31Wをそれらしく乗っています。いわゆるUSDMです(本当はそんな大それたものではなく、ただ好きなだけ)が、その為の部品はJB31を手に入れる前から集めていました。 しかしJB31はハードトップ。やはりSAMURAIはコンバーティブルに限る。という事でA51のオファーを受けて、この必然的ともいえる出会いに戸惑いを禁じえませんでした。丁度JB31はエアコンの故障や車体のクリア剥げ、その他細々とした不具合の修理が必要なコンディション。ここでコストをかけるならばいっそJA51の方が・・・・いやJA51を仕上げてしまえ!! 不思議な事ですが、管理人の手元にやってくる車輌は積極的に購入したものがありません。すべて不思議な縁で関係が成り立っています。だからこそ、このJA51はこうして現れたのだと思・・・・・と、いうことはいつかは1932年式のFordも・・・? 冗談はさておき。 ロントドライブシャフトが太い為、絶好の部品取りJA51。維持費が高いからと敬遠されてきたJA51。 USDMのベースにされることも無く、一部の本物のマニアに愛されてきたJA51。 今やワイドトレッドと車体の新しさからJB31の方が魅力的なクロカンベースのJA51。 SJ40以降、ヘタレ白ナンバーというワケのワカラン評価が下されてきたJA51。 6穴ハブ化の部品取りにもいいかもJA51。 それどころかワリと綺麗な車体が多いのでボディまで取られるぞJA51。 し か し ぐだぐだ言ってられませんよ。だってもう二度と手に入らないかもしれないじゃない(注:多分そんなことはない ! もうね。 JA51最高!(注:判断基準に歪みアリ なにより前オーナーの意志が引き継げる。こんな素敵な事はありません。 ということで、送ってもらった画像数枚のみで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・決定(いつもの現象)。 1985年(昭和60年) L-JA51C そこそこサビサビ、そこそこ凸凹、苔生したホワイトが眩しくない車体。早速陸送の段取りをしてもらい、滋賀県某所にデポ。これもいつもの事ですが、今かかえている車輌がひと段落するまで 滋賀県に放置。 と言うのも、海の近い我が家に置いておくと急激に錆びるので、しばらく置かせてもらう事にしました。さてさて、一体どうなってしまうのか????? 今回も毎度のごとく車両価格は0円 ただし輸送の際に保管してくれていた整備士さんがキャブをOHしてくれていましたので、輸送費込みの工賃として2,5000円お支払いしました。 エイトは2台とも0円、JB31は1万円でしたので、過去最高額車両です。気合入ります。 ☆THE「菊千代」 さて、これを執筆している現時点で2008年2月。既に入手から丸一年が経過しようとしています。その間、ご存知かと思いますが自分のSJ20を仕上げつつ、別の車輌も手がけています。それと並行して、思い描いたスタイルを実現する為にコツコツ、チマチマと部品を集め続けています。 優れたCCVとしてはSJ20があるので、JA51はもっと8mano汁を出したスタイルにしたい。とにかく一番最初に実行する事は北米仕様化です。ここ最近では国産車ベースの北米仕様化、USDMが流行ですが、流行を追ったわけではなくって単純にSAMURAIが好きなだけです。ならSAMURAI買えば?って話でしょう。 そりゃね、この条件で手に入るなら手に入れます(笑。 ←「寒冷地仕様」のパロディ ★コンセプト ●外装フルUS化(1985〜の前期仕様) ●使う部品は純正オプションまたは北米仕様純正品 ●社外品は出来る限りアメリカ製品 ●車高は下げないし上げすぎない ●必要なときに4×4としての機能は果たす ●快適である ●上品で品格がある ●あくまでも偽サムライである ●あくまでもカッコイイ ●北米SUZUKIがクラシックモデルとして再販売したかのような自然さ(場合によっては北米仕様には拘らない←ォィ) と、いう条件を満たすJA51を目指します。 さてさて、8mano所有者には大抵ニックネームがついています。あまり公にはなりませんが、仲間内では・・・SJ20F『悪魔のエイト』・SJ20V『百鬼丸』・JB31『落武者』・・・。 で、ハイロンサムさんといつもの雑談をしている時に『菊千代』ってどうよ?と言われました。 菊千代。 黒澤明監督の名作『七人の侍』に登場する、三船敏郎演ずる百姓出身の偽侍。常人では扱えないような暴れ馬でも強力で強引に乗りこなし、型破りで特別に血がたぎった熱い男。 たまらん。 たまらんぞオイ(汁 と、いうことで恐れ多くもこの素晴らしいお名前を頂く事にして、「千年の眠りを一蹴して蘇る」という意味合いを込めてアルファベット表記は『Kick-chiyo』としました。 ★で、実際の菊千代は・・・・・・・・・・・ ちょっと様子を見てみましょう。 遠目にはそれなりのコンディションですが・・・・・・・・・・ フチというフチが錆びて♪ 角が丸まっていたりします♪ 中古部品としては割りと人気のある割れないオーバーフェンダー。三菱純正スティールウィール。 だっさいJA11後期用純正バンパー。 苔コーティングボディ。 珍品純正オプションのサイドプロテクター。EGは非常にバッチイです。エグい色のホースがのたうっていますが、どうも純正でこんな色らしい。エアコンのコンプレッサが美点ですが旧フロン。 美白ダッシュ♪ ガサガサ窓♪ 幌自体は6年前におろした新品(このクルマだって二十数年前は新品)。 早い話が 全部やり直し! |